2022年に読んで印象に残った本~~
単なる私の備忘録です。新作旧作問わず、いくつかのカテゴリに分けて印象に残った本の事を思うがままに吐き出してます。
(あくまで私が2022年に読んだ本であって、2022年に発売した作品というわけではないのでご了承下さい)
今年読んだ本TOP6!
1.賭博師は祈らない
今年の1番はこれ! 迷う余地なしです!!
孤独な賭博師と喋れない奴隷少女が紡ぐ物語。少しずつ変わっていく2人の心と関係性がとにかく堪らない!
主従? 夫婦? 赤の他人? ただの同居人? 恋人?
否――そのどれもが2人の関係性を表せていない!
この関係はラザルスとリーラの間にしかない唯一無二のものだっ!!!
5巻のラザルスの最後の台詞、あれを私は一生忘れません。
2.カノジョの妹とキスをした。
遂に結末を迎えた不純愛ラブコメ。
この最高で最低な結末がマジでえぐかった!!
他に見たことのない結末が、この作品を大傑作にした!!
細かいことは言いません。この作品の持つ愛に苦しみ悶えて下さい。
その先に、衝撃の結末があります。
3位は同率です!
こういうランキングでそれが許されないのは分かるけど、どうしても私の中で優劣が付けられなかったんです…!!
3.わたしはあなたの涙になりたい
難病モノでありながらそれを否定する矛盾を抱えた問題作にして感動傑作。
これをここに入れないなんてのはあり得なかった!!
まずは美しい筆致で綴られる感動。これが私に滅茶苦茶にぶっ刺さり!
そして私にこの作品が問いかけてくる。
「お前はこのキャラ達の人生をお涙頂戴で消費していいのか?」――と。
苦しい板挟み。だけどその問いこそがこの作品の本質!
ああ、最高の感動と問いをありがとう。
難病モノが好きな人にも嫌いな人にも是非読んで欲しい一冊です。
3.名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―
「なんて美しいミステリーなんだ……」
私がこの作品を読んで真っ先に思ったことです。タイトルから最後の一文まで一切の無駄がない!
全ての文章が伏線であり、謎解きであり、ロジックであり――。
まさしく完成された一冊! 圧巻の150pもある解決編はイッキ読み間違いなし!
多重解決ミステリーの極致を、美しすぎるタイトル回収を、是非体感してほしい一冊です。
”ぶっちぎり”の本ミス1位は伊達じゃない!!
5.友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。
友情と恋の狭間で揺れ動く激情が堪らない青春ラブコメ!
ぶっちゃけた話、この作品は上記の4作品と比べて一歩劣ります(滅茶苦茶面白いんですけど、上4つが神過ぎるだけです)
ただこの作品の”ポテンシャル”は、上記の作品達に並ぶものがあると思っています! 現在2巻、物語はまだこれからなのにこの面白さ!!!
この感情をグチャグチャにかき乱してくれるラブコメの今後が滅茶苦茶楽しみです!
6.ブービージョッキー!!
熱いレース描写とキャラ達の競馬に賭ける想いが堪らない1冊!
正直これも上位4作品には劣りますが、間違いなくそこに至るポテンシャルを感じます! 1巻の中盤に魅せる主人公とセイライッシキ(馬)の絆、2巻でヒロインが魅せるジョッキーへの想い、そして1巻2巻共にラストのレース描写が熱すぎる!
最後まで誰が勝つか分からないレース描写に心躍ること間違いなし!
続きが滅茶苦茶読みたい作品です(打ち切りっぽい感じで辛いですが…)
【2022年発売】面白かった新作ラノベ
・俺の召喚獣、死んでる
とにかく王道、仲間との熱い絆が堪らない作品でしたね!
特に中盤で主人公の為に仲間が言ったあの台詞が大好きです!
1巻で綺麗に纏まっているので是非お勧めしたい新作ですね。
・チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日
幼馴染みヒロインが最高すぎるんですわ……!!
好きな男のためにそこまでしちゃう??? 呆れたように、笑ったように言っちゃうあたりが好きなんですよね~。
さらにはもう一人とのヒロインとの最後の会話。
「好きなんてものは人それぞれ違うんだよ」
彼女の優しさとカッコ良さが溢れてた一言でした。
バトルや世界観もしっかりとしていて、非常に完成度の高い1冊でした。
・この△ラブコメは幸せになる義務がある。
とにかく楽しい気持ちになれるラブコメ。
テンポの良い会話劇、可愛いヒロイン達、そして皆が他の人のために頑張れる強さを持っている。素直にラブコメとして抑えるところを抑えた作品でした。
いつまでも読んでいたいな~と思わされた作品です。
・恋人以上のことを、彼女じゃない君と。
色々なしがらみを捨てて、ただただ楽しい関係を追及する。
好きとか嫌いとかだけじゃなくて、そうやって居心地の良さを求めるちょっと大人なラブコメが最高でした!
糸も滅茶苦茶可愛いよね~。この2人みたいな関係に憧れるよね~。
2巻も製作中とのことで、滅茶苦茶楽しみです。
・隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる
滅茶苦茶笑えるコメディ作品!
中二病のヒロインと殺し屋の主人公のすれ違いが読んでいて楽しすぎるww
しかもその上で、時折見せるヒロインの裏の顔が滅茶苦茶可愛い!
「分かってるね~こんちくしょう!」
とツッコミを入れたくなるほどに可愛い!
こういうとことん楽しいコメディ作品は最近全然読めてなかったので、長く続いて欲しいな~と思います。
欲を言ってしまえば、バカテスとかゲーマーズに並ぶような作品になってほしいです。
・魔導書学園の禁書少女 少年、共に禁忌を紡ごうか
綾里先生らしからぬ王道学園ファンタジー。しかし所々に漂う綾里先生の匂いがこの作品をただの王道ファンタジーで終わらせていない!
あまり綾里先生の作品を読んでないですが、個人的な印象として良くも悪くも綾里先生の作品はあまりに綾里先生らしさ全開で一辺倒だったので、こういう変化球のあった今作は大好きでした!
2巻で無理やり区切りつけてたから打ち切りなのかな・・。
出来るなら長く読みたい作品です。
・奇世界トラバース ~救助屋ユーリの迷界手帳~
この作品は冒険のワクワク感を楽しめる非常に稀有な作品!
ヒューマンドラマ、熱い戦闘を楽しませるファンタジーは数多く存在するが、ここまで世界観で楽しませてくれる作品は中々見ない!
その独創的な世界観にはいつまでも浸っていたいと思わせてくれました!
2巻完結が明言されましたが、もっともっとこの世界を楽しみたかったですね・・。
というよりもこれで金賞なんですね。個人的には大賞でも良かったんじゃないかなって思うくらいの作品だったんですが・・。
・アオハルデビル
なんていうか、『読みたかった青春SFラノベの欲張りセット』みたいな作品。
しっかりとしたヒューマンドラマ、窮地でしっかりヒロインに寄り添う主人公、ギャップで可愛さを魅せてくれるヒロイン。
「分かってるな~」と思わずニヤニヤしてしまう1冊でした!
間口も広いと思うので、この作品は本当に万人にオススメです!
・俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです
恐らく今年最も『何で面白かったのか分からなかったけど面白かった作品』
いや、文章は粗いし視点はコロコロ切り替わるし、キャラもちょっと出しすぎに見えるけど大丈夫??って読みながら思ってました。
しかしこれが読んでみると癖になる。何故か読ませる力のある作品。
実際、グチャグチャなんだけど心情描写が妙にしっくり来るんだよな…。
よく分からないけど、とりあえず面白かったです。
・竜殺しのブリュンヒルド
かなり読みやすく、王道なダークファンタジーでした。
逃げ道のないキャラ達、それぞれが抱える想いと譲れない立場。そのどれもが彼女の復讐劇を悲しく彩る装飾品となっていました。
分かっててもやはり辛いね…。
しかし間違いなく印象に残る良き作品でした。
面白かった旧作ラノベ
「流石語り継がれる名作……!!」
って感じでした。重めのグッとくるヒューマンドラマに毎巻読み応え抜群!
ななせも遠子先輩もめっちゃ良いキャラでしたね~。
穢名の天使が一番好きな作品でした。
後に紹介するんですけど、”文学少女”シリーズを読んだ人はマジで『僕とキミの十五センチ』も読んで欲しい!
凄く王道なバディもの!
「例え火の中、水の中、お布団の中!」
などと隙あらば主人公にアプローチしてくるヒロインを筆頭にキャラ達の掛け合いが楽しいラノベらしいラノベ!
そしてこの作品は最終巻が素晴らしい!
様々なキャラ達の想いに何度泣かされたことか……!!
私の好きが沢山詰まってる作品でした!
・ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ
豪華作家陣が集う傑作短編集!
比較的青春だったり爽やかな読み心地の作品が多く、読んでいてとても楽しかったです!
『七月のちいさなさよなら/石川博品』
『たった一人のお客さん/三田千恵』
『アイスキャンディーと重ねる箱/羽根川牧人』
『地面から十五センチだけ浮いた物語/岡本タクヤ』
読んでからかなり経ってますが、それでもこれだけ印象に残っている短編があります。どれもが一読の価値がある短編集!
・オレと彼女の萌えよペン
安心安定の楽しさ! 一家に一台、村上凛先生!
……特に言う事がないな。いや、本当にめっちゃ好きな作品なんですけど、本当に村上凛先生らしい作品だったな~って感じで。村上凛先生が好きな同士なら分かってくれるはず……。
とにかく外さないラブコメの楽しさがある作品です。
・0.2ルクスの魔法の下で
物語の掴み、不思議な雰囲気と絶妙な言葉遊び、不思議ながらも魅力的なヒロイン、そしてタイトルの持つ意味。とても面白い一冊でした!
とにかく雰囲気が良いんですよね~。この世界観に居心地の良さを感じました!
ただ結末だけがどう判断すればいいのか…それ以外が素晴らしい作品なだけに難しい。
でも総じて非常に好きな作品でした!
・髭と猫耳
お転婆お嬢様とちょっと訳あり執事。
周藤先生にこんなペア書かせちゃ駄目ですよ……。こんなの好きになるに決まってるじゃないですか!!
なんですか、あの焚き火での会話は!? どんな信頼関係ならそんな会話になるんだよ?? そしてラストの絆も凄すぎる!
こんなん大好きになるしかないって!!
・螺旋時空のラビリンス
これは本当に良きSFだった!
過去にタイムリープし、宝を奪う泥棒って設定から面白いよね!
さらにはそれを発展させてヒューマンドラマまでやっちゃうんだからもう堪ったもんじゃないよ!
これは本当に完成度の高い作品でした。
【2022年発売】面白かった続刊ラノベ
・ひきこまり吸血姫の悶々9
間違いなくひきこまり史上最高の一冊!
いつものコマリとは違う、でもコマリの魅力が最大限に発揮された1冊!
まさかこの作品でこんなに感動させられるとは!! フーヤオがマジで良すぎるんよ・・。本当に大好きな1冊でした。
・スパイ教室07 《氷刃》のモニカ
モニカが滅茶苦茶良いキャラでしたね!
彼女の抱え続けてきた想い、そして決断が最高のヒューマンドラマを魅せてくれました!
2巻と並び、スパイ教室の中で最も好きな巻です!
・七つの魔剣が支配するX
ここへきて滅茶苦茶熱い一冊がきましたね!!
それにしてもオリバーの過去は中々きつかったな…。でもだからこそ、これだけ心に残る一冊になれたのだと思います!
でもまだまだですよね、、私はアルデラミンの悲劇を忘れてないですよ??
これからがとても怖く、そして楽しみなシリーズです。
・ぼくたちのリメイク 11 無駄なことなんかひとつだって
最終巻手前にして、シリーズ最高傑作クラスの一冊をぶつけてくる神シリーズ!
いや、ちょっと本気で鳥肌立ちましたし大号泣させて頂きました…。
マジでこのシリーズは面白すぎる! 完結したら私の歴代ラノベランキング入り間違いなしの作品!
最終巻が今から滅茶苦茶楽しみです!
・主人公にはなれない僕らの妥協から始める恋人生活 2
打ち切りが本当に悔やまれる一冊。
それでも作者さんが最後に残してくれたエピローグは本当に最高でした!
僕じゃない――”僕ら”が妥協から始めた恋人生活。
『逃げるために妥協するんじゃない。――幸せになるために妥協するんだ』
大好きなセリフです。
・ひだまりで彼女はたまに笑う。2
いや、1巻でキャラ達をあれだけ好きにさせられてからのこの2巻!
そりゃあ絶賛するしかないよね!! この優しさと甘さに溢れた2巻が本当に大好きでした!
やっぱ積み重ねたからこそ、この2巻の変わりゆく関係性が堪らなく好きでした。
一生懸命な主人公が好きでした。笑顔の彼女が好きでした。親友のために頑張る2人が好きでした。
出来る事なら3巻を読みたい作品です。
・神は遊戯に飢えている。4
巻を重ねるごとにどんどん加速度的に面白くなってきたシリーズ。4巻で一気に化けた気がします。楽しい会話劇と壮大な世界観、そして楽しい頭脳戦とラノベらしいラノベで非常に魅力的な1冊です!
マジで1巻のあまりに読者にアンフェアな頭脳戦が懐かしい…ノックスの十戒の欠片もなかったからな……笑
・嘘と詐欺と異能学園3
非常にハイレベルな頭脳戦を魅せてくれたシリーズの完結巻。これは本当に面白かった!
少々勢いがちな部分はありながらも、しっかりとロジックのある頭脳戦には脱帽の一言。敵だけではなく、読者である私も欺かれました!
3巻でかなり綺麗に終わっているので、超おすすめの作品です。
・声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない?
めくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるんめくるん
面白かったです。めくる愛してるぞーーーー!!
・天才王子の赤字国家再生術12 ~そうだ、売国しよう~(13巻どこ?)
相変わらずの(13巻どこ?)安定した面白さを(13巻どこ?)魅せてくれる1冊(13巻どこ?)。
特に12巻では(13巻どこ?)ニニムの過去も語られ(13巻どこ?)物語も盛り上がってきた!(13巻どこ?)
ただ最後に一つだけ言わせて欲しい(13巻どこ?)
「13巻はどこですか?!?!?!?!?!?」
(この引きは読者が死んでしまう・・・)
ラノベ以外のお気に入りの作品
・魔眼の匣の殺人
個人的には屍人荘よりもこっちの方が好きです。確かに派手さは欠けますが、その分練り込まれたミステリーとエピローグのヒューマンドラマが良い!
いや~完全に騙されたね。まさかそんな事実が隠されていたとは・・。あんな過去を抱え続けてきたキャラは辛すぎるよな。
エンタメ性、ミステリーの内容共に文句なしの1冊でした。
・方舟
ぶっちゃけ凡庸なクローズドサークルだと思いました。
――エピローグを見るまでは!!
この作品はラストが本番! ラストに全振りしている作品だからこそ、その破壊力は凄い! 十角館やリバースを思い出させてくれるような衝撃がありました。
是非読んでみてほしい1冊ですね。
・もう一度人生をやり直したとしても、また君を好きになる。
感動に+αのある本作。とても好みの1冊でした。
両方ともに好みの要素で、キャラも魅力的な1冊で、私の好きな負けヒロイン要素もあり、好きなものに溢れた1冊でした。
後はこれに近い作品で凄く好きな作品があるので、その系統に触れられて新鮮な気持ちにさせられました。
・人間の顔は食べづらい
名探偵のいけにえの白井智之先生のデビュー作。
「いや、エグイね……!!」
食人文化という特殊設定。さらには少し気持ち悪いグロもあり、中々に読み応えがありました。
しかしそれらの特殊設定に負けないミステリーは流石の一言!
色々な意味で楽しませてもらった作品です。
言わずとしれた名作。その名に恥じぬ素晴らしい1冊でした!
ラストの展開には痺れましたね……!!
これはネタバレ厳禁なので、とにかく読んで欲しい1冊です!
なんとなく総括
とにかく『賭博師は祈らない』と出逢えたことが今年一番の幸せでした!
本当にこの作品は忘れられないですね~。他にもいもキスの完結、わた涙や友達の後ろで~なんかは今年の中でも印象深い作品でしたね。
これからに期待の作品という意味では、
『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。』
がぶっちぎりですね!
この作品はマジでもっともっと面白くなる! 3巻を心待ちにしてます。
続刊系ではGA文庫が強かったですね~。『ひきこまり吸血姫の悶々』が9巻にして大化けしてきました。まさかこの作品でこんな気持ちにさせられるとは・・・。
そして売国も12巻にして一気に物語が進んだ!
で、13巻どこですか???
いや、マジでTwitterとか読書メーターで感想見ると13巻待ってる人多すぎでしょw
売国はこの巻だけはもっと分厚くて良かったと思います。13巻どこですか??
ひとまずこんな感じかな~。
来年は今よりも少し新作ラノベの比率を減らそうと思ってます。(というよりも新作が打ち切り怖くて買えない)
なので過去作やミステリーなどの一般小説が多くなるような気がしてます。
何かお勧めありましたら是非教えて下さい。